友人の結婚式で手紙形式のスピーチ 例文

― 心を込めて想いを届ける、やさしい手紙の書き方 ―
結婚式でスピーチを頼まれたけれど、堅苦しく話すのはちょっと苦手…。
そんなあなたにおすすめなのが、「手紙形式のスピーチ」です。
まるで直接想いを届けるような、やさしくあたたかな印象を与えられるこのスタイルは、聞く人の心にも残りやすく、新郎新婦への特別な贈り物になります。
【1】構成を考える(基本の流れ)
以下の流れに沿って構成すると、自然で感動的な手紙になります。
① 書き出し(宛名)
- 例:「〇〇へ」「親愛なる〇〇へ」「〇〇くん、〇〇さんへ」
※カジュアルさや関係性に合わせて調整してください。
② 結婚へのお祝いの言葉
- 例:「今日はご結婚、本当におめでとうございます。」
- 例:「晴れやかな姿を見て、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。」
③ 思い出やエピソード(感動や笑いのポイント)
- 友人との思い出を1〜2つ紹介
- 人柄が伝わる話や、ほっこりするエピソード、ちょっと笑える話も◎
④ 結婚生活への応援・願い
- これからの二人への励ましや願いの言葉
- 例:「これからは喜びも大変なことも分かち合って、素敵な家庭を築いてください。」
⑤ 結びの言葉
- 例:「本当におめでとう。ずっとずっと幸せでいてください。」
- 例:「また一緒に思い出を作っていけることを楽しみにしています。」
【2】長さの目安
- 原稿用紙2枚分(800字程度)がちょうどよく、3〜5分で読めます。
【3】書き方のコツ
- 話し言葉で書く(かしこまりすぎない)
- 難しい言葉や形式ばった表現は避け、やさしい日本語で
- 相手への気持ちを大切に、自分の言葉で書く
【4】NG表現(避けたほうがよい言葉)
結婚式では縁起を担ぐため、以下の言葉は避けるのがマナーです。
- 「別れる」「終わる」「切れる」「戻る」「壊れる」などの忌み言葉
- 繰り返し言葉(「たびたび」「いろいろ」「くれぐれも」など)
スピーチ例文
新婦友人の、●●と申します。○○さん、△△さん、本日はご結婚まことにおめでとうございます。ご両家の皆様方へも心よりお慶びを申し上げます。
△△さんとは高校のクラスメートとして出会って以来、10年に渡りお互いの友情を大切にしてきました。今この場に立たせていただいていることを本当に嬉しく思い、私自身も幸せな気持ちで一杯です。今日はお祝いの気持ちを手紙に込めて、親友へ心からのメッセージを伝えたいと思います。そして手紙の中ではいつもように、新婦のことを△△と呼ばせていただくことをお許し下さい。
△△へ
△△とは高校に入学した時クラスの席が前後だったことから、自然と話をするようになったね。人付き合いが良く何事にも頑張り屋の△△は、所属するバスケ部の選手として活躍しつつ主将としてもしっかりとチームをまとめていて、私は貴女のことをかっこよくてすごい人だなぁと思って見ていました。優しくて話しやすい△△はいつもたくさんの友人に囲まれていて、△△を通じて私にも多くの友達ができました。高校卒業後は同じ短大の同じ学科に進むことになり、そしてバイト先も同じ。今思うとあの頃は毎日一緒にいて、貴女の後をくっついてばかりいたように思います。放課後は必ずと言っていいほど△△のアパートに寄って、貴女が作ってくれた美味しいご飯を食べながらお喋りすること数時間…そしてとうとう自分のアパートに帰るのが嫌になり、そのまま泊まらせてもらうこともよくあったよね。
そんな短大時代を過ごし、△△は地元の銀行に、私は東京での就職を決めました。社会人になってからは以前ほど会えなくなってしまったけれど、それでもお盆やお正月などの帰省シーズンには、「いつ帰ってくるの?帰ってきたら遊ぼう!」と、△△が送ってくれるLINEが何より嬉しかった。△△にまた会えると思うと地元に帰ることがとても楽しみだったし、食事をしながら仕事の話や恋愛相談まで、お互いの時間を取り戻すかのようにいつもぎりぎりまでお喋りをしたね。その度に私は△△から元気をもらい、「明日からもまた頑張ろう!」という気持ちになれました。今この瞬間だからこそ言います、「△△、今まで本当にありがとう」。
△△から「○○さんという彼氏が出来たよ」という報告を受けてから〇年。今度こそ結婚の報告があるかもと、会う度にドキドキしていたけれど、「彼と結婚するんだ」という待ちに待ったひと言を聞かせてもらった時には、まるで自分のことのように嬉しかったよ。今までその優しい笑顔で私にたくさんの元気をくれたように、これからは○○さんのそばに寄り添い、いつでも彼のことを励まし勇気付けてあげて下さいね。私にとって誰より大切な親友の△△だから、世界一幸せになってほしいと願っています。環境が変わってもたまには会って、今と変わらずに話そうね…本日は本当におめでとう、いつまでもお幸せに!
「どう書いたらいいか分からない」そんなときは、お手伝いもできます。
新郎新婦との関係性や伝えたい気持ちを教えていただければ、あなただけのオリジナルスピーチを作ります。