結婚式で友人2人でスピーチをする場合は、「役割分担」と「テンポ」がポイントです。以下におすすめの構成と進め方を紹介します。

✅ 基本構成（5〜7分目安）

1. 【導入】自己紹介とあいさつ（30秒〜1分）

• 2人で一緒に登場し、明るく元気に始める
• 例：
  • A「みなさん、こんにちは！」
  • B「新郎の大学時代の友人、○○と○○です。」
  • A「今日はお祝いの気持ちを込めて、2人でスピーチさせていただきます。」

※緊張をほぐすために、少しユーモアを入れてもOK。

2. 【エピソード紹介】新郎（または新婦）との思い出（3〜4分）

• 1人ずつ交互に話すとテンポが良くなります。
• 例：
  • A「○○（新郎）は、学生時代から真面目で…」
  • B「…でも飲み会では誰よりもはじけてました（笑）」
  • A「そんな○○が初めて『彼女ができた』と話してくれたとき…」

※できれば笑いと感動のバランスを意識する。

3. 【新婦（または新郎）の印象】（1〜2分）

• 2人の出会い、第一印象、仲の良さをエピソードで紹介
• 例：
  • B「初めて○○さんに会ったとき、優しい雰囲気にびっくりしました。」
  • A「○○（新郎）にはもったいないくらいの…（笑）」

4. 【メッセージ・結び】（1分）

• 未来への応援メッセージ、幸せを願う言葉
• 例：
  • A「笑顔があふれる素敵な家庭を築いてください」
  • B「心からおめでとう！」

※最後は2人一緒に

• A&B「本日は本当におめでとうございます！」

二人スピーチを成功させるためのポイント

• 役割分担を明確に: 誰がどの部分を話すのか、事前にしっかり打ち合わせをしておきましょう。話す内容が重ならないようにすることも大切です。
• 声のトーンやペースを合わせる: 二人の声のトーンや話すペースが違いすぎると、聴きづらくなることがあります。練習して、心地よい掛け合いができるようにしましょう。
• アイコンタクトとジェスチャー: 会場全体、特に新郎新婦に目を向け、適度なジェスチャーを交えることで、より気持ちが伝わりやすくなります。二人で話すときは、お互いにもアイコンタクトを取りましょう。
• 間の取り方: 話の途中で、もう一人が相槌を打ったり、少し間を取ってバトンタッチしたりすると、自然な流れになります。
• 原稿は短くまとめる: 持ち時間は限られています。話したいことを詰め込みすぎず、簡潔にまとめることが大切です。一人あたり3分程度、二人で合計5～7分くらいが目安です。
• 練習を重ねる: 二人で声に出して何度も練習することで、よりスムーズで自然なスピーチになります。時間も計りましょう。
• お祝いの気持ちを第一に: 何よりも、新郎新婦への心からのお祝いの気持ちを込めて話すことが一番大切です。

友人２人のスピーチ例文

只今ご紹介いただきました、新婦の友人で、Aと申します。Bと申します。

（A）●●さん、△△さん、ご結婚まことにおめでとうございます。ご両家の皆様へも、心よりお慶び申し上げます。本日はこのような晴れのお席にお招きくださいましてありがとうございます。大学時代、ともに貴重な時間を過ごした△△さんは、私たちにとってかけがえのない仲間です。友人を代表し、祝福を込めて、用意して参りましたお祝いのメッセージを二人で読ませていただきます。また、その中では、いつものように新婦のことを△△と呼ばせていただくことをお許し下さい。

（B）私が△△と出会いましたのは、自身が学士編入した3年生の時でした。そして、彼女とよく話をするようになったのは、学祭でのイベントを、一緒に手掛けたことだったと記憶しています。△△のお人柄については、当時私が強く感動したエピソードをこの場をお借りし、お話しさせていただきたいと思います。当時、4年生だった私たちは、学園祭の担当に加え、部活では幹部、控える定期試験の科目も多種という、超が付くほど多忙な状況でした。そんな中、係として召集された皆が「早く帰って試験勉強がしたい・・」「こんな時に集まっている場合じゃない！」と口にするのを聞いた△△はこう言ったのです。「試験は自分だけの問題だけど、学祭は皆のことだから。集まれるこの時は学祭を優先して集中しよう！」──他の人間が自分のことで一杯いっぱいの時でさえ、自分より全体にとって大切なことを優先する彼女の姿勢、この言葉に、私は感銘を受けずにはいられませんでした。

そして、6年時、私は迷うことなく△△を国試対策委員長に推薦すると同時に、彼女をサポートすべく、Aと一緒にメンバーの一員となりました。これらの出来事をきっかけに、私たち3人は良き飲み仲間となり、今に至っています。

現在、大学で基礎研究に打ち込む△△は、これからも研究を通して、大いに社会貢献されることでしょう。併せて、新たなステージへと踏み出されたおふたりには、ご夫婦として協力し合い、ご両家のようなにぎやかで笑顔あふれるご家庭を築かれますよう、心からエールを送ります！

（A）△△と私は、入学前の合宿で初めて顔を合わせました。とにかく「大人しい娘だな～」という印象だったことを、よく覚えています。学園祭や国試対策委員時代の思い出は、Bと共有するところですが、5・6年時の実習をともにし、1年間志を同じく、試験に向けて一緒に勉強したことは、今も私にとって忘れることのできない時間です。また、浪人生となった私を励まし、支えてくれたのも△△でした。まさに彼女がそばにいてくれたおかげで、今の自分がいるのだと思っています。私は△△の見た目も、キャラも大好きです。人一倍家族思い。努力家でいつでもポジティブ。いるだけで、その場の雰囲気を明るくしてくれる。どんな時も楽しいこと見つけ出す△△。ハロウィンの朝、同級生の仮装をし、何食わぬ顔で勉強していたり、試験の点数によって貯金箱に入金し合うというルールを作り、1年かけて貯まったお金でオイスターバーへ行ったりしたことを、懐かしく思い出します。そして、こんな風に言ったら叱られてしまいそうですが、彼女は意外に料理上手でもあります。学生時代からいつか小料理屋を出したいという夢を語っていた△△は、自宅に皆が集まると「居酒屋」を開店し、栄養バランスのとれた美味しい料理を振る舞ってくれたものです。ですから、●●さん、彼女の手料理を満喫できる日を今から楽しみにしていて下さいね！

ここで、私たち二人からひと言ずつ言葉を贈り、祝辞の結びとさせていただきます。

（B）●●さんとともに歩むこれからの人生が、より輝かしく、実り豊かなものになりますように・・ご結婚本当におめでとうございます！

（A）自分より、まず周りの人のことを考える△△なら、きっと幸せになれると信じています。ご両親を見習って、お互いを思い合う温かなご家庭を築いていってね。末永くお幸せに！

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