結婚式の乾杯挨拶
上司のあなたが部下の結婚式で乾杯の挨拶をすることに合った場合、下記のアドバイスを参考にしてください。
結婚式での乾杯の挨拶は、式全体の雰囲気を盛り上げる大切な役割です。上司として、信頼感と祝福の気持ちを込めつつ、リラックスした雰囲気を作ることが大切です。以下のポイントに注意して、心に残るスピーチを考えてみてください。
1. 乾杯挨拶の構成
1.1. 冒頭:簡単な自己紹介
すでに多くの人があなたを知っているかもしれませんが、念のため簡単に自己紹介します。
- 例: 「本日はこのような素晴らしい結婚式にお招きいただき、大変光栄です。新婦○○さんの上司を務めております、□□と申します。」
1.2. 新郎新婦への祝福
新郎新婦の特長や素晴らしい点に触れ、祝福の言葉を伝えましょう。
- 例: 「新郎○○さん、新婦○○さん、本日はご結婚、誠におめでとうございます。お二人の笑顔からも、今日という日がいかに特別かが伝わってきます。」
1.3. 新郎/新婦のエピソード
新婦との仕事上での関係や、彼女の人柄を紹介するエピソードを交えると、温かみのある挨拶になります。
- 例: 「新婦○○さんは、職場でもいつも明るく、誰からも信頼される存在です。彼女の周りには、自然と笑顔が広がるんです。」
1.4. 新郎新婦の未来への期待
お二人の未来に向けて期待や励ましの言葉を添えます。
- 例: 「これからもお二人で素晴らしい家庭を築いていかれることを、私たち全員が心から楽しみにしています。」
1.5. 乾杯の呼びかけ
最後に力強く、全員に乾杯を促します。
- 例: 「それでは、新郎新婦のお幸せを祈って、皆さま、ご一緒に乾杯をお願いします。乾杯!」
2. 話す時のポイント
- 短くシンプルに: 乾杯の挨拶はあまり長くならないよう、2~3分程度を目安にまとめるとよいです。あくまで結婚式の流れを円滑に進める役割なので、短く印象的にしましょう。
- 明るいトーン: 喜びに満ちた場ですので、明るく前向きな言葉を使いましょう。
- ゆっくり話す: 緊張して早口になりがちですが、ゆっくり話すことで聞き取りやすくなります。
3. タブーに注意
- ネガティブな話題や冗談すぎる内容は避けましょう。
- 仕事の話を長引かせるのは避け、あくまでお祝いの言葉を中心にします。
どんな形でも、心を込めたスピーチが一番大切です。
4.乾杯の挨拶 例文
新郎新婦、ならびにご両家のみなさま、本日はまことにおめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。ご起立のみなさま、どうぞご着席ください。
ご紹介にあずかりました、■■会社■■の(貴社名・役職など)〇〇と申します。先輩、ご年長の方に先立ちまして、祝辞を述べさせていただきますのはまことに僭越でございますが、ご指名を頂戴いたしましたので、一言ご挨拶を述べさせていただきます。
私は、仕事上では●●くんの上司という立場ですが、大学4年間を共に過ごした友人でもあります。3年半ほど前に、私の父の経営する当社で一緒に働いてみないかと声をかけたことがきっかけで、当社に入社されました。
プライベートでは、●●くんは非常に友達想いで、よく相談にのってくれる優しい人です。大学の時から、いつもイベントの幹事をかって出てくれるようなタイプでしたので、周りの友達からはとても感謝されていました。現在も、会社の忘年会や夏のバーベキューなどの際、毎回、幹事として皆をまとめてくれています。
また、仕事の面では、一言で申し上げますと、完璧主義です。当社は、■■などの工事を請けており、彼は工事現場の作業員として働いているのですが、すべてにおいて非常に細かく、几帳面に作業を進めていきます。そのわりに手先が不器用なので、はたから見ているとじれったくなるほどです(笑)。
しかし、今年に入ってすぐ、初めて現場監督を任されることになりました。すると、彼は持ち前の細やかさ・几帳面さを生かし、見事に工事を完工してくれたのです。ホッとすると同時に、彼の成長を心から嬉しく思いました。
ただ、丁寧に物事を進める反面、少し臆病な面がありますので、今後は新しいことにも失敗を恐れずにチャレンジしていってください。現在は資格の勉強にも取り組んでいるようですので、より一層のご活躍を期待しております。
さて、お二人は、ある結婚式の二次会で出会われたのですが、実は私もその場に居合わせており、●●くんが○○さんに一目惚れしたのを目撃しておりました(笑)。ですから、お二人がこうして結ばれたことは、上司としてだけでなく、友人としても祝福の気持ちでいっぱいです。
どうぞ、持ち前の完璧主義で、○○さんのことも生涯にわたり、完璧な愛で包んであげてください。また、どのような困難な状況においてもお互いに尊重し、尊敬し合えるようなご夫婦になってほしいと願っております。
それでは皆さま、お二人の門出を祝しまして、乾杯をしたいと思いますので、たいへん恐縮ではございますが、お手元のグラスをお持ちいただきまして、ご起立をお願い致します。
皆さま、グラスの準備はよろしいでしょうか。
それではご唱和をお願い致します。
お二人の末永いお幸せと、ご両家ならびにご臨席の皆さまのご繁栄をお祈りいたしまして・・・乾杯!
(乾杯!)
皆さま、どうもありがとうございました。