結婚式の乾杯挨拶で何を話す?友人・上司の場合

乾杯の挨拶 上司

乾杯の挨拶で話すことの基本

乾杯の挨拶は、披露宴の冒頭で行われる大切な役割です。短くても、新郎新婦への祝福の気持ちと、参加者への感謝の気持ちが伝わるように心がけましょう。

押さえておきたい基本構成は以下の通りです。

  1. 自己紹介と新郎新婦との関係
    「ただいまご紹介にあずかりました、〇〇と申します。」
    「新郎とは大学時代の友人でして…」
    「新婦とは職場で一緒に働いております…」など簡単にご自身の関係を紹介。
  2. 新郎新婦への祝福の言葉
    例:「本日はご結婚、誠におめでとうございます。」
    「お二人の晴れやかな姿を拝見し、胸が熱くなりました。」
    「ご家族の皆様にとっても、幸せな一日かと存じます。」
  3. エピソード(短く、感動的または楽しいもの)
    「新郎は昔から真面目で、ちょっと不器用。でもそこが彼の魅力です。」「新婦の明るさに、新郎はいつも助けられているようです。」など、お二人の仲の良さや、結婚に至るまでの心温まるエピソードがあるといいです。
  4. 激励・応援の言葉
    例:「きっと素敵な家庭を築かれることでしょう。」
    「笑顔あふれる毎日をお過ごしください。」
    「これからもお二人仲良く、支え合って歩んでください。」
  5. 締めと乾杯の発声
    例:「それでは、お二人の末永い幸せと、ご両家のご繁栄を祈念いたしまして、乾杯!」
    ※全員に声をかけて:「皆さま、ご起立いただけますでしょうか。グラスのご用意をお願いいたします。」

注意点・マナー

結婚式の乾杯の挨拶は、披露宴の序盤の大切なシーンのひとつです。会の雰囲気を左右する場面でもあるため、以下のような注意点や話す際のポイントを意識すると、安心して、印象に残るスピーチになります。

挨拶は2~3分程度に収め、長くなりすぎないようにしましょう。


会場にはさまざまなゲストがいます。乾杯のタイミングは料理の提供やプログラム開始の合図でもあるため、ダラダラ話すと場が間延びしてしまいます。話す内容は「簡潔」「明るく」「前向きに」が基本。目安:原稿にして 600~800文字程度

お祝いの気持ちを真っ直ぐに伝える


主役は新郎新婦です。「この人は心から祝福しているな」と伝わるスピーチが何より大切です。難しい言葉や比喩よりも、素直な言葉で気持ちを表現しましょう。
例「心からおめでとうございます」「お二人の笑顔を見て、こちらまで幸せな気持ちになります」

笑いやエピソードは“軽め”に


ユーモアやちょっとしたエピソードは歓迎されますが、場にふさわしい内容かどうかがカギです。内輪ネタや過激な失敗談、下ネタ、お酒絡みの暴露話はNGです。
良い例:
「新郎は昔から頑固ですが、それが今は頼もしさに変わりました」
「新婦の明るさが、きっと家庭を照らしてくれるでしょう」

新郎新婦だけでなく、両家にも敬意を

新郎新婦だけでなく、ご両家のご家族への配慮の言葉もあると、より丁寧な印象になります。

例:

  • 「ご両家にとっても、かけがえのない一日かと存じます」
  • 「今日の日を迎えられたご家族の皆様にも、心よりお祝い申し上げます」

乾杯の発声は、はっきり・テンポよく

乾杯の直前は以下のように進めましょう:

  1. 「それでは皆さま、ご起立をお願いいたします」
  2. 「グラスのご用意をお願いいたします」
  3. 「お二人の末永い幸せと、ご両家のご多幸を祈りまして──」
  4. 「乾杯!」(しっかり声を張って)

※このとき、拍手が起きやすいように、余韻を持って言うのもコツです。

乾杯の挨拶 例文

スピーチ例文・文例

新郎新婦との関係性別にいくつか例文をご紹介します。

友人代表の場合

「皆様、本日は新郎新婦、〇〇さんと△△さんのご結婚、誠におめでとうございます。ただいまご紹介にあずかりました、新郎〇〇さんの学生時代からの友人、✕✕と申します。このような晴れの場で乾杯の音頭を取らせていただくこと、大変光栄に存じます。

〇〇さんとは大学時代に出会い、共に笑い、共に語り合ってきた大切な友人です。いつも周りを明るくする〇〇さんが、これまた太陽のように明るい△△さんと出会い、結ばれたと聞いて、本当に自分のことのように嬉しく思っています。△△さん、いつも〇〇を支えてくれてありがとうございます。

これからは夫婦として、楽しいことも、大変なこともたくさんあると思いますが、お二人で力を合わせ、笑顔溢れる素敵な家庭を築いていくことと思います。末永くお幸せに!

それでは皆様、グラスをお持ちください。 新郎新婦の輝かしい未来と、本日ご列席の皆様のご健康とご多幸を祈念いたしまして、乾杯!

会社関係者(上司・同僚)の場合

ただいまご紹介にあずかりました、新婦△△さんが勤務する■■(会社)で◇◇(役職)を務めております、〇〇と申します。

●●さん、△△さん、ご結婚おめでとうございます。ご両家のみなさまにも心よりお慶び申し上げます。誠に僭越ではございますが、ご指名を頂戴いたしましたので乾杯の音頭をとらせていただきます。

今から○年前に入社された△△さんはまじめで責任感が強く、まさに「しっかり者という言葉がピッタリです。彼女に任せておけば間違いないので、私はじめ、周りからの信頼も厚く、頼りにされております。また、ご覧のように明るく朗らかな△△さんは、その場にいるだけで、雰囲気をパッと明るくしてくれます。さらに、私の天然ボケにもすかさず反応し、突っ込んでくれる彼女は、非常に頭の回転が速い聡明な女性だといえます。

そして、そんな△△さんを射止めた●●さんはきっと優しく、頼りがいのある素敵な男性だと思っております。お二人ならいつまでも仲の良いご夫婦になられることと思いますが、私から1つだけアドバイスをさせていただきます。それは、喧嘩をして険悪なムードになった時には食事をすることです。おいしいご馳走は、どんな人も笑顔にし、心も丸くしてくれるものです。これは私も実践しているのですが、なかなか効果がありますので是非お試しください。どうか、どんな時もお互いを信じ、助け合って、温かい家庭を築いていかれることを心より願っております。

それでは、みなさま、お手元のグラスをお持ちください。

●●さん、△△さんの末永いお幸せとご両家、ならびにご臨席のみなさまのご発展をお祈りいたしまして、乾杯させていただきます。

みなさま、どうぞ声高らかにご唱和をお願いします。

「乾杯!」

ありがとうございました。

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