【乾杯の挨拶】構成とポイント・例文

結婚披露宴で乾杯の挨拶を頼まれると、緊張してしまいますよね。

しかし、少しの工夫で素敵なスピーチが可能です。
以下に、結婚式の乾杯挨拶について解説します。

1. 挨拶の準備

自己紹介: まずは、ご自身の名前と新郎新婦との関係性を簡潔に述べましょう。「新郎の学生時代の友人である〇〇と申します」のように、具体的に伝えれば、より親近感がわきます。
お祝いの言葉: 新郎新婦、両家のご家族へ心からの祝福の言葉をお伝えしましょう。「本日は誠におめでとうございます」という定番の言葉に加え、「おふたりの笑顔が印象的でした」「末永くお幸せに」など、個人的なエピソードを交えると、より温かいメッセージになります。
エピソード: 新郎新婦との思い出話や、新郎新婦の人柄を伝えるエピソードは、聞き手に共感を与え、場の雰囲気を盛り上げます。ただし、長くなりすぎないように注意しましょう。
今後の期待: 新郎新婦の未来へエールを送る言葉も大切です。二人の新しい門出を祝福し、明るい未来を願うようなメッセージを伝えましょう。
締めくくり: 最後に、「それでは、新郎新婦の末永いお幸せと、ご両家ならびにご臨席の皆様方のご多幸とご繁栄をお祈りいたしまして、皆様ご唱和をお願いいたします。乾杯！」といった締めの言葉で締めくくりましょう。

2. 伝え方

笑顔: 笑顔は、緊張を和らげ、温かい雰囲気を作り出す効果があります。緊張していても、無理にでも笑顔を作ってみましょう。
ゆっくりと話す: 早口になってしまうと、聞き取りにくくなってしまいます。ゆっくりと、落ち着いて話すことを心がけましょう。
目線: 集まっている人たち一人ひとりの顔を見て話すと、より気持ちが伝わりやすくなります。
声のトーン: 高すぎたり低すぎたりしない、聞き取りやすい声のトーンを意識しましょう。
時間: 乾杯の挨拶は、長すぎると退屈させてしまう可能性があります。2分～3分程度にまとめるのがおすすめです。

3. その他

原稿: 緊張して言葉が出てこない場合は、事前に原稿を作成しておくと安心です。ただし、原稿に頼りすぎず、自然な口調で話せるように練習しておきましょう。
服装: 結婚式にふさわしい服装で出席しましょう。
持ち物: ハンカチや眼鏡など、必要なものは事前に準備しておきましょう。

例文

ただいまご紹介にあずかりました、新婦△△さんが勤務する■■（会社）の〇〇と申します。

●●さん、△△さん、ご結婚おめでとうございます。ならびにご両家のみなさまにも心よりお祝いを申し上げます。誠に僭越ではございますが、ご指名を頂戴いたしましたので乾杯の音頭をとらせていただきます。

実は新郎の●●さんは、以前当社の役員をされておりましたのでその性格はよく存じ上げております。明るく、何事にも一生懸命取り組むところは、新婦の△△さんと非常によく似ております。

現在はよき友人として、お付き合いさせていただいており、△△さんも交えてマラソンに参加したこともございます。そのとき、なんとしても完走したいというお２人の熱い根性と、助け合い、励ましあいながら走るお姿にお互いへの深い愛情を垣間見ることができました。「人生」はよくマラソンに例えられます。平らな道ばかりではなく、上り坂、下り坂、時には嵐の中も突き進んでいかなくてはなりません。是非、これから始まる結婚生活もお２人で力を合わせ、どんな困難も乗り越えていってほしいと願っています。

●●さんは、私に「必ず△△さんを幸せにする」と力強く約束してくださいました。私は●●さんの彼女へのまっすぐで真剣な思いを信じております。●●さん（呼びかけ）、約束どおり、何があっても△△さんを幸せにしてくださいね。そして、お２人の笑顔がいつまでも輝き続ける、幸せな家庭を築いていってほしいと思います。

それでは、みなさま、グラスを手に取り、ご起立をお願いします。

準備はよろしいでしょうか。

●●さん、△△さんの末永いお幸せとご両家、ならびにご臨席のみなさまのご多幸とご繁栄をお祈りいたしまして、乾杯をさせていただきます。

皆様どうぞ声高らかにご唱和をお願いします。

「乾杯！！」（ゲスト「乾杯！」）

ありがとうございました。