結婚式スピーチでやってはいけないNG例|失敗を防ぐマナーと注意点

結婚式のスピーチを頼まれたとき、「何を話せばいいのだろう」「失礼なことを言ってしまわないだろうか」と不安になる方は多いのではないでしょうか。
結婚式は、新郎新婦にとって人生の大切な節目です。お祝いの気持ちを伝える場だからこそ、言葉選びや話す内容には気を配りたいものです。
何気ない冗談や、普段の会話では問題のない表現でも、結婚式では失礼に受け取られたり、会場の雰囲気を損ねたりすることがあります。
この記事では、結婚式スピーチでやってはいけないNG例を具体的に紹介します。忌み言葉や避けたい話題、話し方の注意点、立場別のポイントまで解説するので、スピーチを準備する際の参考にしてください。
結婚式スピーチでやってはいけないNG例10選

まずは、結婚式のスピーチで特に注意したい10のNG例を紹介します。
1.忌み言葉を使う
結婚式では、別れや不幸を連想させる言葉を避けるのが一般的なマナーです。こうした言葉は「忌み言葉」と呼ばれます。
例えば、次のような言葉には注意しましょう。
| 避けたい言葉 | 言い換えの例 |
|---|---|
| 別れる | 新たな道を歩む |
| 終わる | お開きになる |
| 切れる | 深まる、結ばれる |
| 壊れる | 大切に育む |
| 去る | 新しい生活を始める |
| 冷える | 温かさを大切にする |
| 飽きる | いつまでも新鮮な気持ちでいる |
また、「重ね重ね」「たびたび」「ますます」など、再婚や繰り返しを連想させる重ね言葉も、伝統的なマナーでは避けることがあります。
ただし、忌み言葉の扱いには考え方の違いもあります。必要以上に神経質になるよりも、お祝いの場にふさわしい、前向きで温かい表現を選ぶことが大切です。
2.新郎新婦の過去の恋愛話をする
新郎新婦の過去の恋愛や元恋人に関する話題は、結婚式のスピーチでは避けましょう。
例えば、次のような話はNGです。
- 昔付き合っていた相手の話
- 過去の失恋エピソード
- 元恋人との比較
- 恋愛遍歴を暴露する話
話している本人は面白いと思っていても、新郎新婦や両家のご家族にとっては不快な話題になる可能性があります。
言い換えのポイント
恋愛の話ではなく、新郎新婦の人柄や、二人が出会ってから幸せそうに過ごしている様子を取り上げましょう。
例えば、「昔から人を大切にする優しい人でしたが、今日の笑顔を見て、素敵なパートナーと出会えたことを本当にうれしく思います」といった表現なら、温かい印象になります。
3.暴露話や恥ずかしい失敗談を話す
友人代表スピーチでは、笑いを取ろうとして新郎新婦の失敗談や秘密を話してしまうことがあります。
しかし、本人が笑って済ませられる話でも、ゲスト全員の前で披露されると、恥ずかしい思いをさせてしまうかもしれません。
特に避けたいのは、次のような話題です。
- お酒に酔って失敗した話
- お金や借金に関する話
- 職場での重大な失敗
- 本人が隠している秘密
- 身体的な特徴をからかう話
笑いを取りたい場合は、誰かを傷つける話ではなく、懐かしい思い出や微笑ましいエピソードを選びましょう。
例えば、「学生時代から何事にも一生懸命で、文化祭の準備では誰よりも張り切っていた姿が印象に残っています」といった話なら、本人の魅力を伝えながら自然な笑いにつなげられます。
4.下ネタや品のない冗談を言う
結婚式には、親族や職場の上司、年配の方、小さな子どもなど、さまざまな立場のゲストが出席します。
そのため、親しい友人同士なら笑える冗談でも、結婚式では不適切になる場合があります。
特に、性的な話題や過度に下品な冗談、新郎新婦のプライベートに踏み込む話は避けるのが無難です。
笑いを取りたいなら、誰もが安心して聞ける話題を選びましょう。
大切なのは、会場全体が笑顔になれることです。 一部の人だけが盛り上がる話よりも、新郎新婦の人柄が伝わるエピソードのほうが、心に残るスピーチになります。
5.自分の話ばかりする
スピーチをしているうちに、自分の仕事や成功体験、苦労話が中心になってしまうことがあります。
しかし、結婚式スピーチの主役は、あくまでも新郎新婦です。
例えば、上司の祝辞で自分の経歴や仕事の実績を長々と語ったり、友人代表スピーチで自分の恋愛経験を延々と話したりするのは避けたいところです。
話す内容に迷ったら、次の3点を意識しましょう。
- 新郎新婦の人柄が伝わるエピソード
- 新郎新婦との関係が分かる思い出
- 二人のこれからの幸せを願う言葉
自分の経験を話す場合も、新郎新婦の魅力や二人への祝福につながる内容にすると、まとまりのあるスピーチになります。
6.長すぎるスピーチをする
伝えたいことがたくさんあると、つい話が長くなってしまいがちです。
しかし、スピーチが長すぎると、ゲストが集中して聞き続けるのが難しくなり、披露宴全体の進行にも影響します。
一般的な時間の目安は次のとおりです。
| スピーチの種類 | 時間の目安 |
|---|---|
| 乾杯の挨拶 | 30秒〜1分程度 |
| 友人代表スピーチ | 3〜5分程度 |
| 主賓・上司の祝辞 | 3〜5分程度 |
| 新郎謝辞 | 2〜3分程度 |
| 父親の謝辞 | 2〜3分程度 |
これはあくまで一般的な目安で、披露宴の形式や進行によって適切な長さは異なります。
原稿が完成したら、実際に声に出して時間を測ってみましょう。目安より長くなった場合は、似た内容のエピソードや、なくても意味が通じる説明を削ると、伝えたいことが明確になります。
7.新郎新婦や両家に失礼な表現を使う
親しさを表現しようとして、普段の呼び方やくだけた言葉をそのまま使うと、場にそぐわない場合があります。
例えば、次のような表現には注意しましょう。
- 新郎新婦を見下すような呼び方
- 相手の家族を軽く扱う発言
- 新郎新婦の容姿や能力をからかう言葉
- 家庭環境や経済状況に関する不用意な発言
親しい友人へのスピーチであっても、会場には初対面の親族や職場関係者がいることを忘れないようにしましょう。
相手をよく知っているからこそ伝えられる魅力や、尊敬しているところを言葉にすると、自然に好印象を与えられます。
8.内輪ネタや専門用語を多用する
新郎新婦と自分だけが分かる話や、職場の人にしか通じない専門用語を多用するのも避けたいNG例です。
スピーチは、会場にいるすべてのゲストが聞くものです。
内輪ネタが続くと、話についていけないゲストが置き去りになってしまいます。
思い出話を取り上げる場合は、当時の状況や背景を簡潔に説明しましょう。
例えば、「入社したばかりの頃、慣れない仕事に戸惑っていた私に、いつも声をかけてくれたのが新郎でした」と話せば、職場での具体的な思い出を知らない人にも、新郎の優しさが伝わります。
9.新郎新婦を比較したり、一方を悪く言ったりする
新郎と新婦を比較して、どちらかを下げるような発言も避けましょう。
例えば、「新郎はしっかりしているけれど、新婦は少し心配です」「新婦にはもったいないくらいの新郎です」といった表現は、冗談のつもりでも相手を傷つける可能性があります。
二人の性格の違いを話題にするなら、それぞれの良さを認め合う表現に変えましょう。
例えば、「新郎の落ち着いた優しさと、新婦の明るさが合わさることで、きっと笑顔の絶えない家庭になると思います」とすれば、二人の個性を前向きに伝えられます。
10.準備不足のまま本番に臨む
どれほど素晴らしい内容でも、準備不足では緊張して言葉が出てこなくなることがあります。
特に、次のような状態には注意しましょう。
- 原稿を一度も声に出して読んでいない
- 新郎新婦の名前や読み方を確認していない
- スピーチの時間を測っていない
- 原稿の文字が小さく、読みづらい
- 本番で話す内容を把握できていない
スピーチは、必ずしも全文を暗記する必要はありません。原稿を見ながら話しても、気持ちを込めて丁寧に伝えれば問題ありません。
本番前には、名前や肩書き、エピソードの内容を確認し、実際に声に出して練習しておきましょう。
立場別に注意したいスピーチのNG例

スピーチで気をつけるべきポイントは、話す人の立場によっても異なります。
上司・主賓の祝辞
上司や主賓は、職場での新郎新婦の人柄や仕事ぶりを伝える立場です。
次のような内容は避けましょう。
- 仕事上の失敗を必要以上に強調する
- 自分の実績や会社の宣伝を長々と話す
- 職場の人しか分からない話題に終始する
- 新郎新婦のプライベートを不用意に話す
仕事上の具体的なエピソードを一つ選び、そこから人柄や長所を紹介すると、説得力のある祝辞になります。
友人代表スピーチ
友人代表は、親しい関係だからこそ知っている思い出を伝えられる立場です。
ただし、親しさに甘えて、次のような話をするのは避けましょう。
- 過去の恋愛や失恋の話
- 恥ずかしい失敗談や暴露話
- 下ネタや過激な冗談
- 内輪の人にしか伝わらない話題
笑いを取ることだけを目指すのではなく、友情や感謝、新郎新婦の魅力が伝わるエピソードを選びましょう。
新郎謝辞
新郎謝辞では、出席してくれたゲストや両家の家族への感謝を伝えることが大切です。
次のような点に注意しましょう。
- 感謝の言葉がほとんどない
- 自分の決意表明ばかりで終わる
- 内輪の話が長くなる
- 長すぎて要点が分からなくなる
ゲストへの感謝、両親への思い、これからの結婚生活への決意を中心にまとめると、気持ちが伝わりやすくなります。
新婦の手紙
新婦の手紙では、両親や家族への感謝を伝えることが中心になります。
避けたいのは、次のような内容です。
- 家族の秘密やプライベートな問題を詳しく話す
- 感謝よりも不満や批判が中心になる
- 特定の家族だけを必要以上に持ち上げる
- 形式にこだわりすぎて自分の言葉がなくなる
家庭にはそれぞれ事情があります。無理に理想的な家族像を描く必要はありません。自分の気持ちや実際の経験に合った言葉で、伝えたい思いを表現しましょう。
結婚式スピーチで失敗しないための5つのポイント

ここまで紹介したNG例を避けるために、原稿を準備するときは次の5点を意識してください。
1.誰に何を伝えたいかを決める
最初に、スピーチの目的を明確にしましょう。
上司なら新郎新婦の人柄や仕事上の長所、友人なら友情や思い出、新郎なら感謝と今後の決意など、立場に合ったテーマを一つ決めると、話の方向性がぶれにくくなります。
2.エピソードは一つか二つに絞る
多くの思い出を詰め込む必要はありません。特に印象に残っているエピソードを選び、そこから相手の魅力や伝えたい気持ちにつなげましょう。
具体的な話が一つあるだけでも、聞き手に伝わるスピーチになります。
3.聞く人の立場を考える
スピーチを聞くのは、新郎新婦だけではありません。両家の親族、友人、職場関係者など、幅広い人が参加しています。
誰かを傷つけたり、特定の人だけを置き去りにしたりする内容になっていないか、原稿を見直しましょう。
4.声に出して読み、時間を測る
黙読では気づかない言いにくい表現や、不自然な文章が見つかることがあります。
本番と同じように声に出して読み、時間を測ってみましょう。息継ぎが難しい長い文章は、短く区切ると読みやすくなります。
5.自分の言葉で伝える
上手な文章を作ることだけが、良いスピーチの条件ではありません。
多少言葉に詰まっても、相手を思う気持ちが伝われば、心に残るスピーチになります。例文を参考にする場合も、自分の経験や新郎新婦との関係に合わせて調整しましょう。
結婚式スピーチの原稿作りに悩んだら、プロへの依頼も選択肢

「失礼のない内容にしたいけれど、何を書けばいいか分からない」「伝えたいことはあるのに、うまく文章にまとめられない」と悩んでいませんか。
結婚式のスピーチは、マナーに気を配るだけでなく、話す人の立場や新郎新婦との関係、伝えたい気持ちを考えながら組み立てる必要があります。
そのような場合は、スピーチ原稿の作成を専門家に相談する方法もあります。
結婚式スピーチ代筆店では、上司・主賓の祝辞、友人代表スピーチ、新郎謝辞、父親の謝辞、新婦の手紙など、さまざまな立場に合わせた原稿作成をサポートしています。
ご自身のエピソードや伝えたい気持ちをもとに原稿をまとめることで、形式的な文章ではなく、自分らしいスピーチを目指せます。
こんな方におすすめです。
- スピーチの書き方が分からない方
- 伝えたいことが多く、うまくまとめられない方
- 忌み言葉やマナーに不安がある方
- 仕事や育児で原稿を作る時間がない方
- 本番まで時間がなく、急いで準備したい方
無理に一人で抱え込まず、必要に応じて専門家の力を借りることも検討してみてください。
▶ 結婚式スピーチの作成・代筆サービスはこちら
まとめ|マナーを守り、祝福の気持ちが伝わるスピーチに
結婚式スピーチで大切なのは、難しい言葉や気の利いた冗談を使うことではありません。新郎新婦を祝福する気持ちを、相手やゲストに配慮しながら伝えることです。
最後に、今回紹介した注意点を振り返りましょう。
- 忌み言葉や不吉な表現をできるだけ避ける
- 過去の恋愛や暴露話をしない
- 下ネタや誰かを傷つける冗談を避ける
- 自分の話ばかりせず、新郎新婦を主役にする
- スピーチを長くしすぎない
- 内輪ネタや失礼な表現に注意する
- 事前に原稿を読み、時間や名前を確認する
すべてを完璧にこなそうとする必要はありません。相手を思いやり、心を込めて準備することが、何よりも大切です。
この記事を参考にマナーを確認し、新郎新婦にとって思い出に残る温かなスピーチを準備してください。


